ニューヨーク、住んでみればこんなとこ

気がつけばNY滞在10年以上。2006年生まれの息子はハーレムの公立学校へ通っています。住んでみれば「こんなところ」なニューヨーク、をご紹介です。最近はナチュラルライフに興味ありです。Copyright © 2009 - 2015 "New York, sun de mire ba konna toko" All Rights Reserved. 無断転写はご遠慮下さい。

らせん

午後、友だちの娘さんと一緒に獅子丸を学校の近所にある公園で遊ばせた。
その時、2歳にならないくらいの黒人の男の子が遊具の上から落ちた。

どさっ

という音がして、彼は動かなかった。
一瞬のことで、あたしは動けなかった。

母親は息子から離れたところに座っていて、他の人と話をしていた。

その子が落ちた遊具の高さは、獅子丸が前に骨を折った高さと同じくらい。
すごーく高いイメージがあったけれど、良く見るとそうでもない。
でも、180センチ(推定)くらいの高さはあるので、決して低くもない。

早く救急病院へ連れて行かないと。

と思っている、あたしやあたしの友だちの意志とは裏腹に、母親はその状況を見て一言「Damm!」と叫んだだけ。

「もしかしたら恥ずかしいのかもね、子どもがそういう状況になっちゃったってことを」
と友だちは言っていた。
その気持ちはわかるけれど、命を争う問題だから、さっさと行動移さないと!

普通、子どもが落ちてすぐ泣いたら「大丈夫」という。
でも、彼は泣かなかった。
ぴくり、とも動かなかった。
落ちたときに左肩を打ったこともあるだろうけれど、とにかく動かず泣かなかった

そういえば獅子丸が落ちたとき、ぼくちゃんは「病院へ!」と叫んだけれど、相手をしていた娘さんのお父さんは「そんな大げさな」と言ったと言っていた。

彼らの中で、血が出るとかじゃないと、救急病院へ行く必要がないと思っているのだろうか?
あるいは、自分がしっかり子どもを見ていなかったから、その事実を知られたくないのだろうか。

少なくとも、あんな高いところに1人で子どもは放置しないよ。
親か、姉弟が一緒にいるべきだ。

うちのご近所の人たちは、よたよた歩きの、多分2歳にも満たない子どもでも1人で遊ばせて、自分はベンチに座って他人と話しをしているパターンが多い。
だいたいそういう場合は、お兄ちゃんかお姉ちゃんに面倒を見させているけれど、でも最終的に何かあった場合は親が責任を持つのが当たり前のこと。

今回のお母さんはよく見たら妊娠していた。

その落ちた子どもは、少ししてからちょこっと泣いて、その後何かを買い与えられ、ストローラーで寝させられていた。
1時間半後には、普通によちよち歩いていた。
また遊具の方に行って、滑り台とか滑りたがっていた。

学校から帰ってきたのだろうか、お兄ちゃんらしき人がその子をケアしている。
でも、落ちたときは、誰もいなかった。

大丈夫なんだろうか。

「平気よ、こうやって歩いているじゃない」
と、親はいいそうだけれど、それは「今」の話であって、後から何か来るかもしれないのに。



ハーレムには、いや、似たようなコミュニティーには親が無自覚で子どもを虐待していることが多い。

でもそれは、親になってしまった彼らも、きっと虐待にあっていただろうから「それが普通」と思っている率が高い。

でもそれは、普通じゃないの。
それはあなたが住んでいる、小さな、小さなコミュニティーでは普通のことかもしれないけれど、違うんだよ。

誰かが教えてあげないと、この「負のらせん」は断ち切れない。

例え教えてあげたとしても、聴く側の態度が攻撃的になるだろうから、そんな簡単にはいかないのが現状なんだろうな。




ランキングに参加しています。
ワンクリック、お願いしますね。
アメリカ東部情報ブログランキング


関連記事
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。