ニューヨーク、住んでみればこんなとこ

気がつけばNY滞在10年以上。2006年生まれの息子はハーレムの公立学校へ通っています。住んでみれば「こんなところ」なニューヨーク、をご紹介です。最近はナチュラルライフに興味ありです。Copyright © 2009 - 2015 "New York, sun de mire ba konna toko" All Rights Reserved. 無断転写はご遠慮下さい。

ギフテッドのテストを受けた日の話

獅子丸がギフテッドテストを受けたのは、2011年の1月29日の土曜日。
おりしもサッカー日本代表がアジアカップで優勝した日でもあります。

2010年から11年の冬は、今年、2012年の日本のように雪が多く、大雪で交通機関がどうなるかまったく見えない状況でした。

テストを受けるに当たって、住所から会場が何件か選べます。
我が家の場合だと、ハーレム、アッパーイースト&ウェストにある公立の学校。

アッパーウェストの場合、我が家はハーレムの真ん中に位置する所に住んではいますが、バスでウェストサイドまで横切ってさらに地下鉄を利用しないといけません。
アッパーイーストだと、ただ降りるだけになるんだけれど地下鉄の駅から歩いて行くのがちょっと面倒くさそう。

となるとウェストサイドまで横切らないといけないけれど、大雪で交通機関が使えない場合も考えて、いざとなれば歩いて行けるハーレムにある公立学校をテスト会場として選びました。

テストを受ける時間も(確か)朝の9時半、10時半、11時半に午後1時くらい……と3回だか4回に分かれていました。

漠然と10時半がちょうどいいかなと思って10時半の時間を選び、当日、大雪が残る会場へ15分くらい前に着きました。

日本の学校みたいに校門に「○○学校入試会場」みたいなものがあるかとおもいきや、別に普段と変わらないたたずまい。
どこで何をするのかまったくわからないまま警備員に訊けば「そこのカフェテリアで待っていて」と言われるだけ。

あたしの緊張が伝わったのか獅子丸もなんだか落ち着かない様子。
「もう帰る」と、いつ言い出すのかどきどきしていましたね。

そんな獅子丸を取りあえずリラックスさせるためにiPhoneで好きなビデオを見せていました。

周りを見渡せば、iPhone、iPad利用者の多いこと!
もはや子育てには手放せないマストアイテムであることをここでも発揮。

そんなこんなしているうちに、10時半のテストを受ける人は2階にあるオフィスまで来てくれとアナウンスされました。

周りの子どもたちを見ても、皆頭よさそうです。

オフィスのお姉さんから「今日はこれからパズルをやるんだけれど、どう? 準備はできている?」と訊かれていた白人の女の子は「ええ、はやくやりたいわ(Yes, I can't wait to do it.)」なんて答えていました。

その答え方が

ねーさん、本当に4歳ですか?

というくらい大人びていて。
4歳といえども大人の女性となんら変わりなく。

それに対してうちのおガキさま4歳児獅子丸は同じように訊かれても、何の返事もするわけでもなく「お家に帰りたい」と一言日本語でポツリ。

ああ、こんな時にでちまいましたかっ!

「獅子丸、パズル好きじゃん」
「パズル、好きなんかじゃない」
「終わったらピザ食べようよ」
「今食べたい」

おーい、ここまで来てそれはないだろうううううううう!

それにテストは広い教室で、試験官と1対1でやります。
個人的にあの人が獅子丸の担当になってくれれば……と思っていた人は他の人とさくっと教室を出て行ってしまって、残った人は、ちょっと差別的で申し訳ないけれど黒人の体格のいい、あまり気が利かなさそうなおばさんでした。

というのもたぶん試験官との相性も、このテストではすごい重要だと思うんですよね。
実際ハンターの幼稚園を受験した人曰く、結局は人(この場合は試験官)との相性がよくなかったから子どもが落ちたと言っているし。なきにしもあらずなのかな、とも思います。

獅子丸の精神状態は最悪。
試験官もぱっと見は、獅子丸をフォローしてくれそうにも見えず。

ここまで来て帰るのもなあ、でもなあ、と悩んでしまったあたし。

オフィスでぐずぐずしている獅子丸をみて、オフィスの人が、本来なら親と子どもはオフィスで別れないといけないけれど、特別に教室の前まで着いていっていいですよ、と言ってくれました。

長い廊下を歩きながら、試験官のおばさんが獅子丸にいろいろと質問をしてきます。名前は? とかそういった基本的なこと。
その間じゅう、獅子丸は力強くあたしの手を握っていました。

教室の前に着いたとき、獅子丸は諦めたのか、にこりともせず入っていきました。
試験官のおばさんは大丈夫よ、というような顔をして笑ってくれました。

あたしはその獅子丸の様子を見たときに

テストの結果なんてどうでもいいじゃないか
ダメならダメで、他の道を考えよう
ギフテッドの学校へ行くのが全てじゃない


と、思いましたね。

だって彼はまだ4歳。
いいですか、たったの4歳なんですよ?
生まれてから4年しか経っていないのに、なんだかおかしくないですか?

そう思いながら、ツイッターでアジアカップの試合状況をチェックして(笑)待っていたら笑顔で獅子丸が試験官と戻ってきました。

あれ?
試験時間はだいたい1時間くらいって聞いていたけれど、30分足らずでお終い?

「パズル、すっごい面白かった、楽しかったよ、お母さん!」
おやおや、すごいにこにこじゃないですか。

「最初は興味なさそうにしていたけれど、問題を解き始めていったら、すごい集中力でこなしていったのよ」と、試験官もにっこり。

うー、大丈夫かなあなんて思ってしまってすいません、試験官のおばさん。

その後は雪が残るハーレムの街をだらだら歩いて家まで帰りましたが、無償に心が晴れたというのか、結果がどんなんでもいいや、と、ふっきれたような気分になったのを覚えています。

テストのスコア結果をネットで(数日後郵便でも届きます)見て天まで昇らんくらいの勢いで喜んで、行く学校の結果を受けて悩んで、結果的には辞めてしまったけれど、いい経験ができたと思っています。

獅子丸もあたしも、しんどい思いをしたけれど。


言えることは、もっともっと自分が自分の子どもの生命力を信じてあげないといけないということと、その子どもにとってこの時期に何が一番大切なのか、ちゃんと見極めてあげないといけないんだな、ということです。

多分これに関しては、まだまだ続いていくことでしょう。



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